その正常値は、今までのコレステロールの正常値(日本動脈硬化学会)
を大きく緩和する変更となっており、
新聞や雑誌で大きく取り上がられる結果となりました。
それではどのようにコレステロールの正常値を変更したのか見てみましょう。
日本動脈硬化学会 正常値 | 総コレステロール | LDL | 中性脂肪 | HDL |
正常値 | 150~199 | 70~119 | 50~149 | 40以上 |


日本人間ドッグ学会 正常値 | 総コレステロール | LDL | 中性脂肪 | HDL | |
男性 30~80歳 | 151~254 | 72~ 178 | 39~ 198 | 40以上 | |
女性 | 30~ 44歳 | 145~238 | 61~ 152 | 32~ 134 | |
45~ 64歳 | 163~273 | 73~ 183 | |||
65~ 80歳 | 175~280 | 84~ 190 |
このように大きな変更となっています。
しかしながら2018/3現在、
コレステロールの正常値は、動脈硬化学会の正常値で統一されており、
人間ドック学会の変更は独自の見解という位置付けとなっています。
新正常値の大きな変更点は、
性別、年齢別のコレステロールの正常値を示してる点です。
一覧表を見ると、
4つのコレステロールの正常範囲が細かく示されています。
動脈硬化学会の定義する「コレステロールの正常値」は、
大昔に決められた正常値ですので、
私の意見としては、あいまいな点はあるものの、
人間ドック学会の見解も良いと思っています。
ただそう簡単には、コレステロールの正常値を変更しないでしょうから、
病院では日本動脈硬化学会の正常値を当分使用していくものと思われます。
つまりコレステロールの正常値が2つ存在することになりますが、
ご自分で上手く判断していく事が大切になると思います。
いずれにしても、
コレステロールを下げる順序を正しく実施して、正常値を目指す事になりますから、
2つの正常値に振り回されないように、「順序」を最優先するようにして下さい。